俺たちは、放課後や暇さえあれば屋上に集まるようになった。
ユキはだいたい屋上にいた。
真面目なコタコは授業にきっちり出るが、休み時間になれば、たとえ五分でも息を切らせて通い詰めてきた。
俺はといえば、その中間。
長い昼休みや、たまのサボリは屋上。
短い休み時間は女の子と過ごした。
そして。
ここにもう一人。
足繫く通う、馬鹿がいた。
今日も、昼休みになると──……。
「ヌオオオオオオオ……!!」
屋上にやってきた、巨大な熊。
イタ校番長。
あの日、空き地でユキにノックアウトされてからというもの。
コイツはほぼ毎日ユキの元にやってきては、喧嘩を吹っ掛けた。
最初は校門の外や、街中でのストーカー。
それが校内にまで忍び込むようになり、いつの間にか当たり前の顔をして屋上に現れるようになった。


