「み、みみみじゅおくんっ……!潤くんっ……!」
校門を出て、人質よろしくイタ校に掴まったもっさりメガネの前に立った。
その周辺には、総勢十数人の不良共。
イタ校の一人が「ここじゃ目立つ」と、集合場所を指定した。
もっさりメガネは走り去ったバイクと共に連れ去られた。
俺たちは徒歩で指定された場所へ向かった。
学校から少し離れた、人目につかない空地へと足を踏み入れる。
先に到着していたイタ校は、全員が臨戦態勢。
その中で一人。
どこで拾ってきたかわからない黄色いビールケースに、偉そうに腰を下ろしているヤツがいた。
リーダー格らしいソイツは、とてつもなく身体がデカく、厳つい。
どう見ても、フィジカルで勝てる相手じゃない。
……こりゃ、どうも無事で済みそうにないな。
視線をわずかに落とせば、もっさりメガネと目が合った。
一応無傷のまま、地面の雑草の上でぽつんと正座させられている。


