その翌日。
マジで不良っつーもんは思考が単純だ。
テンプレに抗うことを知らないのか。
──ブォン、ブォン。
──バリバリバリバリ。
放課後、ホームルームが終わったばかりの教室に、けたたましいエンジン音が響き渡った。
四階にある俺たちの教室まで届く、改造バイクの爆音。
「え、何?」
「おいなんだ、アレ」
「やだ怖い……」
「イタ校の奴らだ」
窓際の生徒たちが騒ぎ始め、困惑はみるみる教室中に広がっていく。
俺も席を立ち、窓の外を見下ろした。
あーあ……。
門の外には何台ものバイク。
その上に跨る、イタ校の連中。
完全に誰かの出待ちだな。
誰を待ってるかって、そんなの俺らに決まってるよなぁ。
……ダル。
しばらくの間、窓から静観していた。
すると一階の昇降口から、二つの人影が現れた。
誰だ?
目を凝らす。
一人は、イタ校の制服。
そしてもう一人は、ソイツに首をロックされ、ズルズルと引きずられていく……もっさりメガネ。


