余所者-よそもの-【 2 】



俺たちは、不良たちの転がった路地裏を離れた。

──駅の高架下。


もっさりメガネは鼻水を垂れ流しながら、わんわんとむせび泣いている。


「ううっううう……ありがとう。ありがとう、瑞生くん……。それから、君は?」

しゃくり上げながら尋ねてきた。


一緒になって、瑞生が俺を見た。

その色素の薄い瞳は、何を考えているのかわからない。


「俺の名前は潤。お前らと同じ2年だよ」


名乗った俺を、瑞生は華麗にスルー。

『よろしく』もなければ『ありがとう』もない。


あっさりと俺から視線を外して、さっきまで自分たちがいた裏路地の方向を見る。


「さっきの奴らは何?」

誰に言うでもなく、ぽつりと呟いた瑞生。

なんだか悔しい俺は、早口になって教えてやることにした。


「イタ校の連中だな」

「イタ校?」