余所者-よそもの-【 2 】



──とある日。


「あーマズイ」
「今回平均点高いな」
「追試だ……」
「上位層の顔ぶれは変わらないね」


学校の正面玄関ホール。

校内で一番大きい木製の掲示板には、全員の名前が載ったテスト順位表が張り出されていた。

晒し首みたいなモンだ。

誇らしげに胸を張るヤツもいれば、屈辱に打ちひしがれるヤツもいる。


俺にとってはこんな茶番、どうでもいい。

ろくに勉強をしなかった俺の点数と順位は、散々なモンだった。

それでも追試は免れた。
十分すぎる合格ライン。

これで来月まで女の子と遊び惚けられる。


ふと、自分の名前から視線を上へと滑らせた。

首が痛くなりそうなほど、ずっと上。


『瑞生 幸渡(ミズオ ユキト)』

最上段には、やっぱりアイツの名前があった。


どうやったらそんな芸当ができるのか、500点満点を叩き出していた。

マジで一問の凡ミスもないとか、人間じゃない。

ただの精密機械かロボットじゃねーか。