余所者-よそもの-【 2 】



「お弁当、作ってきたよ!」

女の子がピンクの可愛らしい弁当箱の蓋を開けた。

すると、彩り豊かに飾られたお弁当がこんにちは。

俺の為に早起きして、俺の為に一生懸命作ってくれた料理。


「すげぇ旨そう。ね、早く食いたい」

「待ってね、待ってね」


嬉しそうに肩をすくめて、巾着から箸を取り出すその子をじっと見つめる。

差し出された箸を受け取る時は、彼女の指先に少しだけ触れて。

「ありがとう」

そう微笑むと、女の子の白い頬がほんのり赤く染まった。

その反応を楽しんでから、メインのおかずを一口。

「どうかな?」

「最高。超旨い」

「よかったっ!」


勢いよく箸を進めながら、隣の女の子の弁当箱をちらりと覗く。

「弁当箱小さくね?それで足りる?」

俺に用意してくれたものの半分ほどしかない、幼稚園児サイズの弁当箱。

「全然足りるよ?」という女の子に「だからそんなに身体が細いのか」と褒めた。


「もっと食べた方がいいぞ、ほら」

自分の弁当からおかずを一つ、口元へ。

驚いたように目を見開いた女の子は、また顔を真っ赤にして、小さな口を開けた。

「美味しい?」

「私が作ったお弁当だもん……」

「それもそうだな」