余所者-よそもの-【 2 】



潤は私の靴を持って寝室から出た。

やがて戻ってきた潤の手には、ミネラルウォーターのペットボトル。

リビングから取ってきたんだ。


「潤さんって……ここに来たことあるんですか?」

「引っ越してすぐな。んでも、アイツすぐ散らかすから。家に上がったのはその時だけ」

なるほど。

だから間取りだって覚えてるんだ。


潤の手元で、ペットボトルのキャップがパキパキ……と音を立てて開く。

差し出された水を一口飲むと、潤はペットボトルを受け取り、キャップを閉じてくれた。


「さて、横になって」

潤に背中を支えられ、ゆっくりとベッドに身体を倒した。


「熱、高そうだな」

服越しにも熱が伝わったのか、潤は心配そうに布団をかけてくれた。

近くにあったチェアをベッドの脇まで運び、腰を下ろす。


「寝れそ?」

……眠れはするけど。

ユキが帰ってきたらどうしようって気が気でなくて、とても目を閉じる気になれない。