私はしぶしぶの指さしでユキの部屋まで案内する。
「ここです……」
「ま。どのみちこの時間、ユキは帰ってこねーよ」
──ガチャ。
両手の塞がっている潤の代わりに扉を引く。
滑り込むように潤の足が扉を開き、玄関へと上がった。
「おー。さすが家政婦の居る家」
潤はそんな感想を述べてから靴を脱いだ。
廊下をズンズンと進み、迷わずユキの寝室に入る。
「え、ソファでいいです。身体も汚れてますし」
「いいって、いいって」
ベッドの縁にお尻から降ろされると、潤はベッドの脇に膝を付いて屈み、私の靴を脱がせた。
「………」
どこまでも貫かれる紳士っぷりに、もう何も言えない。


