余所者-よそもの-【 2 】



潤はすぐに駆け寄ってきた。

目の前にしゃがんで肩に手を置き、顔を覗き込む。


「どうした!?何があった?」


どう、説明しようか……。

迷っている間に、潤は更衣室をちらりと見渡した。


床に散らばったガラス片。

その間に残された、赤い血の跡。


「………」

潤の眉間に、深い皺が刻まれた。

床に残された血痕を辿るように、視線が私の方へ戻ってくる。


腰の横、床に投げ出した血の流れる手。

掴まれてよれよれになった、シャツの襟元。

はだけた胸元を伝う、赤い血。


そして、止まらない鼻血。


「……何があったか、自分で言える?」


潤は、ゆっくりとした口調で尋ねた。

その優しげな声に、思わず眉間に力がこもり、下唇を軽く噛む。