潤はすぐに駆け寄ってきた。
目の前にしゃがんで肩に手を置き、顔を覗き込む。
「どうした!?何があった?」
どう、説明しようか……。
迷っている間に、潤は更衣室をちらりと見渡した。
床に散らばったガラス片。
その間に残された、赤い血の跡。
「………」
潤の眉間に、深い皺が刻まれた。
床に残された血痕を辿るように、視線が私の方へ戻ってくる。
腰の横、床に投げ出した血の流れる手。
掴まれてよれよれになった、シャツの襟元。
はだけた胸元を伝う、赤い血。
そして、止まらない鼻血。
「……何があったか、自分で言える?」
潤は、ゆっくりとした口調で尋ねた。
その優しげな声に、思わず眉間に力がこもり、下唇を軽く噛む。


