「それが謝るヤツの態度か!!」
バンが私の胸倉を力任せに掴み上げた。
上手く力の入らない私の身体はあっさりと押し込まれ、背中からロッカーへと叩きつけられた。
その勢いで、スチール製の薄いロッカーがガタガタと大きく揺れた。
たちまち、
──ガシャァァァン!!
更衣室に、凄まじい音が響き渡る。
ロッカーの上に積まれていた段ボールが落ちた。
中に入っていたのは、予備のタンブラーグラス。
落下の衝撃で蓋が開き、割れたグラスの破片が私たちの足元にまで散らばった。
「………」
踏むと危ない、怪我をする。
私は胸倉を掴まれたまま、バンの肩を強く押し退けた。
「あ?」
けれど、バンはビクともしない。
顔をみると、その目尻はキリキリと吊り上がっている。
……反撃と捉えられてしまったのかもしれない。
「てめぇ……マジで今日は勘弁ならねぇ」
胸倉を掴む手はさらにきつく絞り上げられ、私の身体は激しく前後に揺さぶられた。


