急いで身体を起き上がらせると、頭がクラクラした。
「──……ぃてんのかよ!」
「なに?」
「無視してんじゃねぇよ、クソ女!」
「うん」
「もういい加減、ここ出てけっつってんだよ!」
「わかってる」
吐き気がする。
頭が痛い。
遅刻する。
用意しなきゃ。
ふらふらとロッカーの前に立って、扉を開けた。
「みんなお前のこと邪魔だってよ!」
「うん」
「リンコってヤツも、昨日すんげぇブチ切れてた」
「うん」
「ユキさんも、サンコンだって──」
「……知ってる!!」
もう、わかってるから。
わかってることを、わざわざ言葉にしないで。
クラ、と頭が揺れる。
そのままロッカーを閉じると、ガンッ!!と大きな音が響いた。
「あ?テメ、ざけんなよ?」
きっと、私の態度が大きく見えてしまった。
バンが私を睨みつけてくる。
私は目を逸らさなかった。
「……知ってる。だから、ちゃんと謝るの」
迷惑をかけて、ごめんなさいって。


