余所者-よそもの-【 2 】



「尤も、今はちゃうで。この街によぉ馴染んどる」


八賀はニタァと、歯を見せて笑った。


何か、意味ありげな笑み。

『ほぉ。よぉ街に染まったモンやのぉ』

さっき街で会ったときにかけられた声を思い出す。


『馴染む』『染まる』

それは、どういう意味?

私は、この街で何か変わってしまったのかな。


「街に馴染むことは、いいことですか?」

「そりゃおまん次第やろ」


私……次第。

それは、そうなんだろうけど。

もう少し、ヒントが欲しい。