よくみんなで集まる駅に11時集合。
パーティーと言っても、カラオケでフリータイム使って歌いまくるだけ。
気の利く未紗は、彼女の知り合いの小さなカラオケ店を早めに予約しておいてくれた。


私が駅に着くと、もうすでに3人いた。
かなりめずらしい現象…。



「あ、由宇おはよー」



「どうしたの?みんな早いじゃん」



「だって楽しみなんだもん。女だけの寂しいクリスマス!!」



奈美がそう叫んでしまい、周りにいたカップルたちに苦笑いされた。



「バカ奈美!!」



3人で奈美を叱ると、



「別にいいじゃん、事実なんだし」



奈美は何でと思うくらいに、完全に開き直っていた。
ここまで開き直られると、尊敬してしまう。


「い…行こっか!!」



未紗がそう切り出し、私たちはカップルたちの苦笑いを受けながら駅を離れた。