私はその言葉で一気に涙が溢れた。 すすり泣く私を小野は腕の中にいれた。 「いいの?抵抗しなくて」 私はハッとしたが、抵抗する理由がない。 ―私は小野が好き― 私は頷き、小野の腕の中でこう叫んだ。 「私もやっぱり好きー!!好きな人いないなんて、嘘だよー!!だから付き合ってー!!」 私が小野の顔を見上げるように見ると、小野の顔は急に真っ赤になった。 かと思うと、さらに私を包む腕が強く巻き付いた。