私は、盛り上がっているところを失礼して、荒川、ひろ、たかっちにアドレスを聞いた。
最後に勇気を振り絞って小野にも聞くことにした。
「…小野、アドレス教えてくれない?」
小野はレモンスカッシュを飲むのをやめ、無言で私にアドレスを教えてくれた。
「ありがとう」
私が少し笑うと向こうも笑ってくれた。
「鞄持って…もう帰るの?」
小野は私の鞄を見てそう口を開いた。
「あ、うん」
「じゃあ俺も帰ろうかな…」
「え、まだ5時だよ?」
「うん、いい。お前と帰りたい」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…