35人の王子様。

ドサッそんな音が聞こえたのに俺はちっとも痛くない。

下を見ると、血だらけの、さ、やか?

なんで、なんで俺を助けるの?なんでそこまで。

と思っていると意識が飛んでいた。

「さやかちゃん!」

「さやかちゃん!」

「莉仁!ねぇ莉仁!」

「うん...?」

「莉仁?みんな莉仁が起きたよ!」

「ホンマに?ぁ、莉仁!マジで心配したんやで!」

「ほんと、に」

そう言いながら雄佑は膝から崩れ落ちた。

「さやかちゃん!」

そう言いながら茅求さんは泣いていた。

「さ、やか...?」

「ん...?」

「あ!さやかちゃん!起きた?」

「えっと、誰ですか?っもしかして麗奈さんの...?近づかないで!」

え...?さ、やか?これも、俺のせいで?

やっぱり、関わらなかったほうが?

「さやかちゃん?」

「本当に誰ですか?痛っ。」

と言いながらとても痛そうにしていた。俺を庇ってでも、守ってくれたから。

「ちょっと動かないで。」

阿斗くん?

「触らないでください!」

「え...?」

と声が出てしまう。

「ちょっと、どいて。」

「えっと、あなたは?やっぱり麗奈さんの?」

「阿斗 爽優。今日の日付は?今は何年?」

「えっと、・・・・・」

「やっぱりな。彩都。ナースコールで、天野が起きたこと伝えてくれ。」

「わかった...」

「あなた達は一体誰なんですか?」

「すいません。立ち会いの方は今一度病室を出てください!」

みんなが出ていってしまった。

「天野さん。大丈夫ですか?医師をいまお呼びします。」

「痛い所は?」

など聞かれていた。

やっぱり俺のせいで?

だから、あの人たちの言うことを聞いとけば良かったのかな?

やっぱり俺は、人を傷つけるのかな?