晴れときどき……

咲都さんの笑顔って、優しくてすごく大人っぽい感じがする。

「あの。咲都さんって、歳はいくつなんですか?」

「ありあちゃんよりひとつ上の高三だよ」

「ええっ!?高三!?」

「どうかした?」

「いえ。大人っぽく見えたから、てっきりもっと上かと」

「ああよく言われるよ。老けてるとか、おじいさんみたいとか」

「そんなことないです!」

「そう?」

「は、はい……」

そんなことないです。

咲都さん、大人っぽくって、カッコいいです。

とか、言いそうになったけど、ぎりぎりでがまん!

兄妹なのに、そんなのってへんだよね?

「じゃあ、ゆっくりしてね。僕の部屋は右隣だから、わからないことがあったら、声かけて」

と、咲都さんは隣の部屋のドアを指差す。

「左のとなりは未散の部屋なんだ。お互いうるさくないように、間を開けてたんだけど……」

うん。未散くんの部屋からは、ロックぽい音楽が聞こえてくる。

これは確かにうるさいかな?

「未散にもいっておくけど、俺もうるさかったらごめんね」

「そんな!私こそ気を付けますけど、うるさかったらごめんなさい!」

「お互い、気を付けようってことだね」

「はい!そうですね」