「あんさ…結城……」
「ん?何?」
「ずっと2人っきりだったの?」
2人きり?
あ、ここで蓮見くんとってこと?
「…? うん、そうだけど…」
そういうと、なぜか神崎くんが黙った。
「…もう遅ぇし帰った方がいいんじゃねぇかな?外も暗いし」
と思ったらそう言う。
え、と思い外を見た。
ほんとだ…
気がつかなかった。
「あ…うん、そうだね」
「危ないから俺送ってくし!」
へ?と一瞬思ったけど、確かにこんな暗い道は怖そうだとも思った。
…途中までだけ送ってもらおうかな……。
「あ…うん、ありが…」
「大丈夫だよ。結城さんは俺がちゃんと送ってくから」
……今、なんと?

