「これ、宿題だろ?」 そう言って見つけた、英語のプリントを手でひらひらさせる。 「うん」 「英語は居眠りしてばっかだからな〜。さすがに課題はやんねーと」 神崎くんの笑顔につられて、笑った。 神崎くんの雰囲気は、心地よい。 「あってよかったな、神崎」 その声にビクッと体が反応する。 横の蓮見くんの方をゆっくり向いた。 ……!? なんだか、笑顔がいつもの20倍くらい嘘くさくて… なぜか、雰囲気が怖かった。