悪夢ふたたび。







それはすぐにやってきてしまった。






蓮見くんが、真面目に掃除をしていたあたしに言った。


『結城さん、早速話し合いたいことがあるから悪いんだけど放課後残ってもらっていいかな?』



……用事あるんで無理です!!

まじめに、言ってやろうと思いました…。


でも、王子スマイルがあまりに怖くて出来なかったあたしはきっと小心者だ……。



てか、悪いんだけどとか思ってないでしょ、絶対!












放課後…

教室にはあたし一人。


蓮見くんはまだ来ない。




このまま来ないで欲しい!!




ガラッ



「ひっ!」


「…失礼な奴だな」



後ろを振り返らなくてもわかる。




っていうか、





もうそっちの蓮見くんなんですか…。