渋々納得してくれた蓮見くんに見送られながら、現在慣れた廊下を一人で歩く。 こんなの、久々かもしれない。 と言っても、あの事件が起きてから1週間とか10日とかそこらだけど。 それほど、蓮見くんに迷惑をかけているということだ。 それにいまも……。 待たせている申し訳なさと、心配をかけている申し訳なさと、色々な申し訳なさが混ざって。 教室まで向かう足が自然と早くなる。