銀白虎





どうせならと、カラーも変えてくれた。おまけにせっかく綺麗な髪なんだから大事にしないと!と、トリートメントまでしてもらった。

ただでさえ、営業時間外にお願いしているのに、申し訳ない。



こんな時間に尋ねたのに、こんなに至れり尽くせりですみません、と伝えると、

「どうせあいつ持ちなんだから、贅沢しちゃえばいいのよ?」

「えっ」

さすがにそれは申し訳なさすぎる…!ただでさえ、迷惑かけてしまって、ここまで連れてきてもらってるとゆーのに……。


「あ、あの私払いますからっ!」


あれ……でも、さっき見たサイフの中身じゃ、絶対お金足りないんじゃ……。

「あ、あのっ!えっと、今日は足りないかもしれないんですけどっ!か、必ず、明日絶対に返しにきますのでっ!!」


本当に、申し訳なさすぎる……。なんでもっと早く気づかなかったんだろうか!