流されるままに座っちゃったけど、大丈夫かな?
しかも、周りにお客さんも、スタッフの人も一人もいないし…、これってもしかして、閉店後なんじゃ……。
「あなたが、あすかちゃん?」
急にそんな声が聞こえ、びっくりして。
慌てて振り向いた先にはーーーーーとても綺麗な人がいた。
「……はいっ」
この人は、誰なんだろうか。どうして私の名前を知っているんだろうか?と、色んな疑問を抱きつつも、返事をした。
すると彼女は、ニコッと笑い、
「あたし、玲子よ。玲子さんって呼んでちょーだい」
ーーーその笑顔が綺麗すぎて、少しの間見とれてしまった。

