「王子が女の子を呼び出すなんて初めてだから、てっきり…。
まあそれなら良かったわ。
だけど、王子は何の用だったの?」
え…?
そんなこと聞くんですか…。
あたしがキョトン、としてると。
「ファンクラブとしてね。
あなたがブラックリストに入る人間かどうか、見定めないといけないのよ」
さらり、と笑顔で言われたが…
笑顔がとても黒くて恐かった……。
「…えっと、あの……」
亜美には結局、“ちょっとね!”で無理矢理ごまかし通した。
だが、とてもじゃないが先輩達には使えそうにない。
しかしいい案も浮かばない…。
あたしが戸惑っていると、
「どうしたの?
言えないことなのかしら?」
更にに黒くなる笑顔…。
ひー;;
『副委員を頼んでたんですよ』

