銀白虎





「本当に蓮見くんが好きなら、その想いをちゃんと…本人に伝えるべきです。そうしないと、ほんとうに大事なものを、見失ってくばかりですよ?」



「うるさい!!」


顔を上げたと同時に、


バシッ!


…ひだり頬に痛みが走った。





「っ…」


………痛い。


先輩の顔をみると、今までの冷静さと変わって、興奮した様子で、顔が真っ赤に染まっていた。




やってしまったな、と思う反面、

もうどうでもいいや、という気持ちが勝っていた。やけくそってやつかもしれない。


…頭と心は、うまく噛み合わないなぁ。





叩かれた頰に手のひらを添えれば、熱をもっていて、熱かった。