銀白虎

「部活のがよっぽど楽だ………」


そういってこの世の終わりのような顔をする、神崎くん。





ーーーー「なんか、年下の女に言い寄られてるらしくて……最近、毎日ぐったりしながら帰ってきます」


あ、もしかして。要くんがいってたのってこれかな。


うーん。なかなかのぐったり具合だなぁ。

思わず、苦笑いをしてしまう。





ここはもう、話題を変えた方が良さそうだ。




「神崎くん。そういえばね、来ないだ要くんにあったよ」


「はっ！？要！？」

神崎くんはがばっと、勢いよく顔を上げる。