「は?誰がそんなの信じるかよっそんなの!」
「信じなくてもいいよ。ただ、あたしの決意表明、って感じかな?」
「…なに企んでんだ、オマエ」
なに、企んでんだ、か…。
『なら、俺が貰う――――』
ただあれが、
あたしの生きる希望になったから。
「…さあ、どうだろう」
「あ゙?ふざけてんじゃねぇよ!!」
「……でも、大丈夫だよ。」
「は?」
「今すぐには無理だけど、いつかあたしは出ていくから。あたしは消えるから」
………それは、そう遠くない気がする。
「…………お前、嫌いだ」
竜くんが手元のストローを回せば。
カランッ、と。
ガラス製のグラスに入った氷が、鳴った。

