蓮見くんの家に来てから3日……いや4日くらい、経っただろうか。


少しずつだけど、恐面だけどハートは熱い(本人たちがそう言っていた。)人たちにも、慣れてきた。



そして今日は、毎日の夕飯が当番制になっているのだが、お礼も込めてあたし立候補したのだ(皆様にかなり反対されたが)。



なので、普段は蓮見くんと一緒が多いのだが、彼は委員会の為、あたしは先に帰り、スーパーに寄ってもらい食材を買ってきた。

メニューは何にしようか、といろいろ悩んだ末、肉じゃがにした。第一の決め手は大量生産できるかどうかで、あとは無難に。





にしても……量がハンパじゃない。レジのおばさんには、めんたまが飛び出しそうな程凝視されたくらいだ。


そして今、その一部を両腕にぶらさげ玄関に向かっているが、腕がとにかく痛い。折れそう。





「…も、もうちょっと…!あと、少しっ!」





自分を励ましながら、顔を前へと上げれば……




―――――あれ?






玄関の前には、見慣れない学生服を着た少年が立っていた。