銀白虎








――――どうしてか、

初めて会ったときから、その銀髪に惹かれていた。











「…ねぇ。なんで、銀色にしたの?」




するりと、それがこぼれ落ちて。




ちょっと、すっきりした。


凝りが取れたような。そんな感覚。







ずっと、ずっと。


聞いてみたいと思っていたから。








―――だけど。肝心の蓮見くんの方は。


あたしが問いかけてから………黙ったまま、何も言わない。