銀白虎








「最初のときから、思ってたんだー。綺麗だなって」


ぽろっ、と思わず出てしまった、呟きにも似たあたしの言葉。




あ、と思ったけど。





「……………」



それを無言で返されると、余計に恥ずかしい。むしろ、痛い。




うーわー。

やってしまった…。


確かにそんなこと言われても困るよね?





「……お前、やっぱ変わってる。髪色気にする奴なんて、なかなかいねぇよ」



ぼそり、そう言われた。




言葉を返されたことに、ひとまずホッとして。





それにしても…………やっぱり、そうなのかな?


髪色気にするなんて変わってるのかな…。






あたし的には、すごく気になってたのになぁ。