銀白虎





うわー…

真ん丸で、綺麗………。



なんか…、手を伸ばせば、掴めちゃいそう。





―――――でも。






どうしてだろう…。


あんなに、綺麗なのに。







なんだか切なくなる………。









「……………」








なんでかな。



なんとなく、手を伸ばしてみた。けど、やっぱり届かない…。当たり前なんだけど。





う~ん……




「あ、」




そっか。





……………わかった。





なんでこんなに、切ないのか。








ちらっと、蓮見くんを見る。


彼もまた、同じように月を見ていた。







………あんなに近くに見えているのに、絶対に手が届くことはないからだ。