「はい」
「…さんきゅ」
なんだか隣に座るのは、躊躇られて、人一人分程空けて座った。
それにしても………夜は、静かだな、と思う。
目を閉じると、余計にそう感じる。
風の音が、微かに耳を擦るだけ。
この縁側も、とても落ち着くし、何か考え事をするにはちょうどいい場所だ。
心地よく冷たい夜の匂いを嗅いでいたあたしは、そのまま瞳を開くと。
わっ、
―――溜まらず声をあげてしまった。
その声に蓮見くんは、なんだ?というように顔をこちらに向けてきた。
「……今日は、満月だったんだね…」
どうりで、廊下があんなに明るいわけだ。

