「…あ、亜美。」
「うん?」
「…そ、それはね、きっと見間違いだよっ!」
「えっ?そんなことないよー!だってあたしちゃんとこの目でしっかり見たもんっ。あれは王子でしたー!」
「ほ、ほんとに…ほんとに、それは蓮見くんだった?そっくりさんかもよ!?」
「何いってんのよー!だいたい、見なさいよ」
え?と指差された方を見れば。
「ほらっ。…蓮見くんの、あの口元の傷!あれが証拠でしょ。」
「……あ、…そ、れは………確かに……」
あ、あっさり認めてしまった!
あたしの馬鹿馬鹿!!
「でしょー!
……でも、蓮見くんの顔傷つけるなんてファンとして許せないわ!!一体誰がやったんだろ!?」
………ごめんなさい、それ私のせいなんです。

