銀白虎







…ほっ。


ちゃんと間に合ったみたい…。良かった。


蓮見くんが遅刻にならずに済んだことに、とりあえず一安心。




だってあたしは遅刻しないで、蓮見くんが遅刻になったら、あとでどうなることか。



想像しただけで恐ろしい。


あー、良かった良かった。





それにしても、今日も女の子達の群がり様はすごいなぁ……。





「きゃー!!王子ーっ!!」




…あ、そういえば、ここにもいた。




「ああ、今日も素敵ねっ」


いやいや、あなたのその燃えっぷりもなかなかですよ、亜美さん。





「ん?飛鳥なぁに?」


「いえいえ、滅相もないっす!」


「は?」




ワケわからんって顔された。

まあ、仕方ない。