へ………?
うそ……誰もいないと思ってたのに。
見られてたなんて……
「私達、峠ヶ丘の生徒は滅多に裏門は使わない。それなのにどうして裏門へ、しかも2人で行ったのか。
事情聴取させて欲しいの」
じ、事情聴取って…。
警察か!!
いや、まあ、気分は容疑者みたいなそんな感じだし、あながち間違ってもいないかもしれない。
前回同様、廊下で囲まれているし。
「…あの、それは…多分……」
「なに?」
「み、見間違いかと…」
証拠なんて目撃証言だけだ!
しらばっくれよう!!
……というあたしの考えは、なんとも浅はかだったのだ…。
「……真紀。」
「はい。」

