銀白虎







やっぱり、付き合ってたんだ…。



わかっていたけど、いざ目の前にすると……。







早くここから立ち去ろう。

盗み聞きは良くない。



そう思うのに、体が鉛のように動かない…。





よし、抜き足差し足忍び足…。




ロボットのように小刻みに体を動かしてなんとかここから逃げようとした。





あ…鞄、教室だ…。



…いや、もういいや!

亜美にメールをして持ってきてもらおう!