銀白虎





覚えときなさいよ!って。

本当にあたしは、なにかしたっけ?


しかもいつのまにやら、おもいっきしタメ語だし…。


なんなんだ、ほんと。



しかも屋上に行っちゃったし…何しに行ったんだろ。



あれ…?



屋上で、ピンッと来た。



もしかしたら、あの子がラブレターの子…?


閉まっている、屋上へと続くドアを見つめた…。




なにか、勘違いされたような…?



いや、そんなことないかな?




とりあえず、神崎くん大変そうだな、と思った。


大丈夫かな……。



だけどあの子、見る目あるなぁと思う。


この学校で、一番の人気者を選ぶより、ずっとずっと見る目があるよ……。




「あ!」


亜美を教室に待たせていたんだ!と思いだし、慌てて教室まで歩き出した。