「え~、若つめたーい。てか、この子だれ?なんで女子高生がウチにいんのー?
あ!もしかして、この子若の女?だから若そんなに機嫌悪いの!?」
一人でそんなにぺらぺらと、喋りまくって疲れないのだろうか。
「違う。んなわけねーだろ」
「え~なんだぁ。つまんない。…あ。でもそれなら抱き着いても問題ないよね?やっぱ女子高生はさいこ…」
シュッ──!
「…いいから黙って座れ」
懲りずに、あたしに抱き着いてこようとしたタケさん?とあたしの目線の先の壁には、果物ナイフ…。
「…は、はいっ…。」
な、なんでそんなもの…!
というか、人まで殺す気かーーー!
なぜだか、あたしまで正座。みんなで蓮見くんに向かって座ってる。
蓮見くんは、より一層あからさまに機嫌が悪くなっていらっしゃる。
ああ、あのときさっさと帰っておけばよかった。
さっきまではあんなに追い出される雰囲気だったのに、今じゃそんなことも言い出せない。

