しかも前見えにくいし!!

クソウ〜…最悪だ……。


仕返しにこの授業はずっと寝ててやる!!…と思いながらも、タイミング悪く今日は火を使う。

起きたら髪が焦げている、というのは嫌なのでやめとこう。



『あたし達か弱い女子にこんなこと任せるなんてあのハゲ教師!!絶対レディーファーストって言葉も知らないわね!!』



かなり腕も痛くなってきて、お怒りモード炸裂の亜美さん。

…喚き始めました。


はぁ〜…本当そうだよねー…

溜め息をつきながら激しくその意見にドーカ…


『きゃっ!』

視界の悪さに階段を踏み外した。


落ちる!!

そう分かっていながらも、どうすることも出来ず、あたしはぎゅっと目をつぶった。





ふわっと…良い匂いがした。



なんだか背中にあったかい温もりがある。

それからお腹の辺りに、適度に筋肉のつく腕のゴツゴツした感触がある。



あたしは恐る恐る目を開ける。