神崎くん…?


疑問に思って声に出そうとしたら、彼の方が先に。



「お前、なにやってんだっ!」


なんだか慌てた様子で、そう少年に叫んだ。



「あれ?もうあっちはいいの?」


「んなこったどーだっていいんだよ!なぜ、お前はここにいて、しかも結城と写メなんか撮ってるんだっ!」



余裕で返す少年と、余裕のない神崎くん。この温度差はなんだろう。


「え〜?だっておねーさん想像以上に可愛いかったからっ♪」


むぎゅっと。気がつけば抱き着かれていた。びっくり。



「なにしてんだーっ!!!!」

と大声で叫びながら引きはがした神崎くんによって、すぐに解放されたけど。



「ちぇー」と呟く少年に、神崎は阿呆か!!と頭を叩く。