口説いてんの?


映画館を出ると、凪斗に冷やかされ

薫子は真っ赤になっていた。

頭の中でした言い訳を口に出し

笑われてしまった。

「薫さんって、ホント面白いですよねぇ?」

「だって、凪斗は経験豊富だから

 がっかりするかもしれないじゃん?!」

「しないですよ!それに豊富じゃないですよ」

「ホントに?」

「はい!」

「良かった!じゃあ、良い子で待ってなさい」

「はいっ!」

周りの目も気にせず、大声で笑った。

「帰りますか?」

「うん」

駐車場まで手を繋いで歩いた。

「楽しかったですね?」

「うん、楽しかった。ありがと」

凪斗を家まで送り

プレゼント交換の約束をして別れた。