口説いてんの?


凪斗の言葉で、昨日見た夢を思い出し

薫子は身を乗り出して、小声で話した。

「エッチで思い出したけど、昨日夢見た。

 何処か旅館みたいな所に泊まってて

 私が凪斗の布団に入って行くの。

 で、昨日みたいなことしてた」

彼は、興味深々の顔で薫子を見ている。

「でも、凄いいびきがして、そこでおしまい。

 初めての経験だったから

 脳みそに焼きついたのかなぁ。

 夢にまで見るなんて・・・」

彼は意味深な笑いをしたので

薫子は、目を大きく開けて彼の額を叩いた。

「思い出してたー?」

「はい」

「認めてるし!もう、嫌!

 そんなんじゃないからね!」

「俺も忘れられないかも・・・」

二人は顔を見合わせて

プッ!と噴き出した。