口説いてんの?


薫子が泣いていると

猫が頭の周りを行ったり来たりしていた。

「よく分かるんだなぁ、お前は?

 でも、其処に居たら

 薫さんの頭を撫でれないだろ?

 あっち行って!」

「アハハ!凪斗って面白いねぇ?

 ありがと、スッキリした」

薫子が、両手で涙を拭って頷くと

彼も満足そうに頷いた。

「寝よっかぁ?」

「その前にキスして良いですか?」

「うん。私もしたいかも・・・」

「はっ???駄目です、駄目ですよー!

 そんな事言われたら・・・

 俺、理性が飛んでしまう」

彼は手と頭を振りながら

シドロモドロになっていた。

「あぁ・・・ごめん。

 もうちょっと待って欲しいかなぁ。

 でも、キスはしたい」