口説いてんの?


完全に凪斗のペースに嵌められている。

4歳も年下の男に振り回されている。

だけど、不快だとは思っていない。

薫子が食器を洗っている間に

彼が猫に餌をやり傍で眺めている。

其処に居ても、何も不自然さを感じない。

「凪斗って不思議だねぇ。

 どんな場所でも馴染んでしまうような

 雰囲気を持ってる。

 邪魔にならない存在感みたいな・・・」

「それは、薫さんの隣にいても

 違和感はないという事ですよね?」

彼が薫子を後ろから抱きしめて言った。

「あれ?そういう事なのか・・・なぁ・・・」

「そういう事です」

と言って、薫子の耳にキスをした。

「キャッ!」

薫子は、自分の声に恥ずかしくなり

身体を小さくして俯いた。