口説いてんの?


玄関のチャイムを鳴らしても応答が無く

薫子の車も無いので待っていたらしい。

明日は休みだし、驚かそうと思って

連絡もしなかった、と話してくれた。

リビングの電気が付いていないから

両親とも何処かへ出掛けているのかなぁ。

薫子は、凪斗を促し玄関を入ると

いきなりキスをされた。

「ん?凪・・・」

「黙って」

「息が・・・ン・・・」

彼は、唇を離すと嬉しそうに口を開いた。

「会えて良かった!」

「どうしたの?昨日も店で会ったじゃん?!」

「そうですけど、毎日会いたいです。

 それに二人で会えないから。

 あの日からキスもしてなかったから・・・」

「そうだね、あの日以来だね。

 家に来たのも・・・」

二人は揃って靴を脱いだ。