口説いてんの?


今日も俊也に誘われたけど

二人で飲むのも彼に悪い気がして断った。

仕事の帰りにコンビニで酎ハイを買い

明日は休みなので、途中だったゲームを

制覇することにした。

女が一人で夜中まで酎ハイ片手に

ゲームなんて・・・まるでオタクだ。

一人で可笑しくなり、大声で笑っていたら

家の前に人が立っているのが見えた。

若い男みたいだけど、こんな時間に・・・

薫子は気持ちが悪いので

一旦家の前を通り過ぎようと思った。

スピードを落とさず近付くと

その男が手を上げているので

よく見てみると凪斗だった。

「何してんの?」

「薫さん待ってました」

「今日は、図書館で勉強だって?」

「図書館閉まっちゃいましたぁ。

 だから会いに来ました」

彼は、屈託のない笑顔をみせた。