口説いてんの?

☆ ☆

薫子がテーブルにあったゴミを

集めていると、凪斗が口を開いた。

「質問に答えて下さい」

「ハハ!突然どうしたの?」

「真面目な話です」

「分かった、これ片付けるから」

薫子は、手早くビニール袋の口を縛り

凪斗と向かい合った。

「良いよ、何でも訊いて」

「薫さんは、好きな人いますか?」

「うん」

即答だったので

凪斗は一瞬ひるんでしまい

薫子から目線を逸らしてしまった。

「俊也と、凪斗と、真太郎と、女友達」

「あぁ・・・」

「ん?そうじゃなくて?」

「はい。特別な人?」

そう訊かれると考えてしまう。

私にとって三人は間違いなく

特別な人だけど。