「なるほどな」
地下室からリビングに上がり、事のあらましを聞かされた紅が、壁際にもたれかかって腕組みしたまま皮肉笑いを浮かべる。
「それでご機嫌斜めというわけだな、そこの魔女は」
「魔女って言うんじゃないわよ!」
がぁーっとまくし立ててブランデーを垂らした紅茶を飲み干すメグ。
これで七杯目である。
「気をつけろよ紅。今ならあいつ腹癒せ程度の理由で禁呪使いかねないぞ」
修内太が小声で言う。
「確かにな…剣呑剣呑…」
紅がクスリと笑った。
「しかし」
乙女が部屋の窓から外を眺める。
「正月…というのか。新年を祝う行事…なかなかにいいものだな。清浄というか…神聖というか…厳かな雰囲気が…なぁ紅?」
振り向いた乙女の視界には。
「ぐごおおぉおおぉおぉぉぉお」
大いびきをかいて爆睡続行中のジルコー。
「ほら!もっとたっぷりブランデー入れなさいよ修内太!」
ヤケ紅茶中のメグ。
「わわ!俺の烏龍茶にブランデー入れるんじゃない!」
そのメグにいじられる修内太。
…紅が呟く。
「乙女、どこが神聖で厳かだと?」
「……」
地下室からリビングに上がり、事のあらましを聞かされた紅が、壁際にもたれかかって腕組みしたまま皮肉笑いを浮かべる。
「それでご機嫌斜めというわけだな、そこの魔女は」
「魔女って言うんじゃないわよ!」
がぁーっとまくし立ててブランデーを垂らした紅茶を飲み干すメグ。
これで七杯目である。
「気をつけろよ紅。今ならあいつ腹癒せ程度の理由で禁呪使いかねないぞ」
修内太が小声で言う。
「確かにな…剣呑剣呑…」
紅がクスリと笑った。
「しかし」
乙女が部屋の窓から外を眺める。
「正月…というのか。新年を祝う行事…なかなかにいいものだな。清浄というか…神聖というか…厳かな雰囲気が…なぁ紅?」
振り向いた乙女の視界には。
「ぐごおおぉおおぉおぉぉぉお」
大いびきをかいて爆睡続行中のジルコー。
「ほら!もっとたっぷりブランデー入れなさいよ修内太!」
ヤケ紅茶中のメグ。
「わわ!俺の烏龍茶にブランデー入れるんじゃない!」
そのメグにいじられる修内太。
…紅が呟く。
「乙女、どこが神聖で厳かだと?」
「……」


