気持ちの整理がつくはずもなく、学校にいってからも1日中ずーっと頭の中は暁とのキスの事ばかりだった。
「ももちゃん、今日なんかぼーっとしてるね?」
「ぼーっていうか、ぽーっていうか」
「うん、…なんかえっちな事考えてそうな顔!」
「……へっ!?嘘、私そんなキモイ顔してる?!」
友達たちにも笑われてしまう始末。
でも、そんな私に反して、暁は容赦なくずっとツンとした態度を貫き続けてくるのだ。
昼休みの中庭で男女グループの先輩たちの中に暁を見つけ、「あっ」とお互いの視線が交じりあったのに、まるで私なんかいなかったみたいに、直ぐに目線を外して通り過ぎていってしまった。
(…いつもだったら喋りかけてくるじゃん。)
そんな暁の態度に、痺れを切らした放課後。
暁の下駄箱の前で待ち伏せしていた。
案の定、私を見つけると眉間に皺を寄せ、あからさまに嫌そうな顔をしている。
「暁、あのね……」
「……なに」
話しかけてみても、返事はあるが、ろくに目も合わせてくれない。
そんな暁に、もう何も言えなくなってしまった。
目線を落とし、無意識に下唇を噛む。
段々と霞んでいく視界。
こんなに誰かに拒絶されて、胸が押しつぶされそうなのは、生まれて初めてかもしれない。
その相手が暁だなんて、想像も出来なかった。
(なんで、なんで……あんなキスしておいて……っ)
今の暁が何を考えているのか、分からない。
合宿から帰ってきた時は、いつもの普段通りの暁だった。
なのになんでまた、ツンとしたこんな態度になってるのか。
あからさまに避けられているのか。
(キスしたから…?なんで避けるのよ、暁〜〜〜っ)
理解がまったく追いつかず戸惑いしかない。
でも、それを直接問い詰める勇気なんて今の私にはない。
何も言えず、ただ涙をこらえていると
いつの間にか暁の姿はなくなっていた。
そして私と暁の間には、ただズルズルと、気まずいツンツン期だけが続いていったのだ。
暁は、オーディションの少しの休み期間中も、学校終わりと週末には、ボイトレやダンスの補習に明け暮れていた。
その背中からは、もう以前のような「なんとなくオーディションを受けてみた」という軽い空気は微塵も感じられない。
番組を通して、スタッフさんたちからかけられる期待。共に汗を流した仲間たちからの想い。
そして、日に日にSNSで増え続けるファンからの熱狂的な応援。
それらの想いを一身に背負い、暁の中で確実に『アイドルになる』という自覚と覚悟が芽生えているのが、一番近くにいる私には痛いほど伝わってきていた。
「ももちゃん、今日なんかぼーっとしてるね?」
「ぼーっていうか、ぽーっていうか」
「うん、…なんかえっちな事考えてそうな顔!」
「……へっ!?嘘、私そんなキモイ顔してる?!」
友達たちにも笑われてしまう始末。
でも、そんな私に反して、暁は容赦なくずっとツンとした態度を貫き続けてくるのだ。
昼休みの中庭で男女グループの先輩たちの中に暁を見つけ、「あっ」とお互いの視線が交じりあったのに、まるで私なんかいなかったみたいに、直ぐに目線を外して通り過ぎていってしまった。
(…いつもだったら喋りかけてくるじゃん。)
そんな暁の態度に、痺れを切らした放課後。
暁の下駄箱の前で待ち伏せしていた。
案の定、私を見つけると眉間に皺を寄せ、あからさまに嫌そうな顔をしている。
「暁、あのね……」
「……なに」
話しかけてみても、返事はあるが、ろくに目も合わせてくれない。
そんな暁に、もう何も言えなくなってしまった。
目線を落とし、無意識に下唇を噛む。
段々と霞んでいく視界。
こんなに誰かに拒絶されて、胸が押しつぶされそうなのは、生まれて初めてかもしれない。
その相手が暁だなんて、想像も出来なかった。
(なんで、なんで……あんなキスしておいて……っ)
今の暁が何を考えているのか、分からない。
合宿から帰ってきた時は、いつもの普段通りの暁だった。
なのになんでまた、ツンとしたこんな態度になってるのか。
あからさまに避けられているのか。
(キスしたから…?なんで避けるのよ、暁〜〜〜っ)
理解がまったく追いつかず戸惑いしかない。
でも、それを直接問い詰める勇気なんて今の私にはない。
何も言えず、ただ涙をこらえていると
いつの間にか暁の姿はなくなっていた。
そして私と暁の間には、ただズルズルと、気まずいツンツン期だけが続いていったのだ。
暁は、オーディションの少しの休み期間中も、学校終わりと週末には、ボイトレやダンスの補習に明け暮れていた。
その背中からは、もう以前のような「なんとなくオーディションを受けてみた」という軽い空気は微塵も感じられない。
番組を通して、スタッフさんたちからかけられる期待。共に汗を流した仲間たちからの想い。
そして、日に日にSNSで増え続けるファンからの熱狂的な応援。
それらの想いを一身に背負い、暁の中で確実に『アイドルになる』という自覚と覚悟が芽生えているのが、一番近くにいる私には痛いほど伝わってきていた。
