「あの時のケーキ、殆ど仁志君が食べたんでしょ、ビックリ……ごめん、買うところ見てた」
「ハハ、見られてた」
食べ物は好き嫌いなく何でも食べるが、一人で甘いものを食べに行く機会はない。
行こうと思えば、多分行ける。
しかし問題は、美味しそうなスイーツを探し、ガッツリ一人カフェ巡りの癖をつけると、さすがに食費がやばそうだ。たまの楽しみくらいが丁度良い。
洋菓子店で偶然会っていた話、紅茶愛好会の活動内容、たくさん食べること、お互いのバイト先の話、もうちょっと気まずくなると思ったが、宮崎さんは案外喋る。
高井君と三人で話した内容を、再度二人で話をする。すると、纏う空気が変わる。良い・悪いの単純な変化はなく、でもどんな内容も少し違って感じた。
